工場萌え・鶴見線をたどる練習会報告
「工場萌え・鶴見線をたどる」練習会に参加された皆様、ありがとうございます。
最近、走る意欲が高まっている方が多いのか、結構な距離を走って集合場所に現れたり、電車に乗らず結構な距離を走って帰る方が何人かいらっしゃいました。おつかれさまです。
今回は鶴見線の本線の十駅をすべて制覇しようという企画でした。鶴見線は始発の鶴見駅を除けばすべて無人駅という、秘境感すら漂う路線です。
まず、始発駅の鶴見を出発して、2番目の駅「国道」です。
昭和初期から時が止まったような、なかなか味わい深い佇まいの駅です。映画やドラマの撮影にも使われたりするようです。その昔はデパートとしても使われていた建物らしいですが、今では廃墟のような雰囲気も漂ってきます。
戦争中の米軍の戦闘機からの機銃掃射の跡らしいです。
3番目の駅「鶴見小野」。この辺の地主が小野さんだったらしいです。
4番目の駅「弁天橋」。最近建て替えたのか、割ときれいな駅舎です。
途中の公園に彫られたばかりの木彫りの龍がいました。
5番目の駅「浅野」。浅野財閥の創始者で、京浜工業地帯の生みの親といわれる浅野総一郎にちなんでつけられたそうです。
6番目の駅「安善」。浅野財閥とともに京浜工業地帯を発展させた安田財閥の創始者、安田善次郎にちなんでこの駅名になったそうです。そんな「マツキヨ」とか「マツケン」みたいな軽い感じでいいんでしょうか。
7番目の駅「武蔵白石」。日本鋼管の初代社長、白石元次郎にちなんでつけられたとのこと。この駅舎も割ときれい。
田辺新田可動橋。浜川崎に向かう途中にある施設です。可動橋と名前はついていますが、稼働するのは橋ではなく線路です。線路の向こう側にある富士電機の工場から大きな設備を搬出したりする際に、線路の一区画を持ち上げて車両を通すんだそうです。
夜おそくにしか動かさないみたいですね。
ちなみに、富士電機は古河電工とシーメンスの資本・技術提携で作られた会社で、古河電工の「ふ」とシーメンス(ドイツ語読みだとジーメンス)の「じ」をとって”ふじ”電機になったんだそうです。ウソみたいだけどウィキペディアに書いてありました。
8番目の駅「浜川崎」。道を挟んで鶴見線の浜川崎駅と南武線の支線の浜川崎駅、二つの駅舎が存在しています。一度改札を出ないと乗り換えられません。
こっちが鶴見線の浜川崎駅。
こっちが南武線の浜川崎駅。
ここから京浜工業地帯の奥地へと入っていきます。
9番目の駅「昭和」。駅名の由来は昭和時代ではなく、駅前、というか駅直結の昭和電工(現レゾナック)からだそうです。
昭和生まれの皆さま。
そして鶴見線の終点、10番目の駅「扇町」。浅野財閥の浅野家の家紋が扇なんだそうです。ここまでくると最果て感がありますね。
最後は扇町駅から川崎駅までひたすら走って、繁華街にある政の湯で汗を流し、駅近くの川崎酒場で水分補給をしてお開きとなりました。