羽村山口軽便鉄道の廃線探検ラン 分科会報告

羽村山口軽便鉄道の廃線探検ランに参加された皆さま、おつかれさまでした。雨模様の分科会にもかかわらず参加いただきありがとうございました。

今回は、東京都 羽村市観光協会が2024年12月に発行した「羽村山口軽便鉄道の廃線探検」というパンフレットで案内している羽村山口軽便鉄道 散策ルートを走りました。

大正10年に羽村と武蔵村山をつなぐ鉄道として敷設された羽村山口軽便鉄道の廃線あとを辿る20㎞のランです。スタートはJR青梅線羽村駅→多摩川羽村堰→神明緑道→横田基地を迂回→野山北公園自転車道→横田トンネル→赤堀トンネル→御岳トンネル→赤坂トンネル→多摩湖自転車歩行者道→山口貯水池(狭山湖)→西武球場→村山貯水池(多摩湖)→ゴール 掬水亭 日帰り入浴・大浴場『狭山の茶湯』

JR青梅線羽村駅を強い雨の中、走り始めました。ちょっと、先行き心配。

まずは、多摩川の羽村堰へ。羽村堰は、江戸そして東京の水不足対策のための起点、そして自転車ライダー/ランナーにとってもスタート地点となる場所です。

羽村堰にある、玉川兄弟の碑の前で。1653年、江戸市中の飲料水不足を解消するため、清右衛門、庄右衛門兄弟によって玉川上水が開削されました。 羽村から四谷大木戸までのおよそ43キロメートルは開渠(露天掘り)で、それから先は暗渠(地下水路)で通水しました。工事に尽力した二人の兄弟は、その功績で玉川の名字を授かり、玉川兄弟と呼ばれるようになったそうです。

 

たまリバー50キロ:都民の健康づくりを目的として、多摩川の河川敷等を利用し羽村取水堰から大田区(大師橋緑地付近)に至る、ウォーキングやランニング、散策などが楽しめる約53kmの連続したコース。自転車ライダーやロング走をするランナーはこのコースを全行程を是非一度は走ってみてください。

 

羽村山口軽便鉄道は、東京都水道局が多摩川から水を引くための山口貯水池(狭山湖)建設に必要な大量の砂利運搬のために、1929年(昭和4年)に敷設されました。羽村の砂利採取場から狭山湖の堰堤まで、多摩湖建設時に利用した導水管上のルートを再利用し、全長約12.6kmの間にトンネルや橋梁が設置されました。1933年(昭和8年)の山口貯水池完成に伴い廃線となりましたが、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)には、東京の水と周囲の住民の生活を守るため、米軍の空襲を防ぐための堰堤かさ上げ工事の資材運搬に再利用され、工事終了後に軌道の大部分が撤去されました。廃線跡の一部は神明緑道や野山北公園自転車道として整備され、当時の歴史を伝える遺構となっています。

神明緑道:住宅街や工場街を直線に貫く鉄道跡

鉄道の廃線跡は途中、米軍の横田基地で中断されており、横田基地を迂回して基地の反対側に続いている廃線跡を目指しました。
横田基地迂回中には、爆音をあげながら基地を飛び立つ2基の戦闘機(?)や基地の柵の外の見晴らしの良い道路に多くの高い脚立や望遠レンズのカメラを持って何かの撮影チャンスを待っている人たちを見かけました。

野山北公園自転車道も遠くまで一直線に続く道でした。

ここからは5つの隧道がつづいており、今は5つ目の五号隧道は立ち入り禁止となっているため、その前まで行きました。ひとつひとつのトンネルを抜けていくのは、少しドキドキする体験でした。

一号隧道:横田トンネル

二号隧道:赤堀トンネル

三号隧道:御岳トンネル

四号隧道:赤坂トンネル

通過できない五号隧道の入り口まで行こうと試みましたが、茂みに阻まれました。

五号隧道が通れないので、迂回をして武蔵野の路の起点である「かぶと橋」を通り、多摩湖歩行者自転車道を通って、鉄道の終点で車庫のあった山口貯水池(狭山湖)を目指しました。

 

羽村山口軽便鉄道の終点で車庫のあった狭山湖へ。多摩川から、ここまで砂利と水が運ばれてきているルートをずっと辿って、あらためてこの場所に来るとなんとも感慨深いものがありました。

 

狭山湖から更に羽村山口敬敏鉄道の線路が延長された多摩湖をめざす途中、ベルナールドーム(旧西武球場)に立ち寄り、東京都信用金庫野球大会の青梅信用金庫と東京東信用金庫の試合の9回1イチングを観戦しました。

 

こちらは村山上貯水池(多摩湖)です。太平洋戦争が激化する昭和18-19年、爆撃を受けても決壊しない貯水池にするため多摩川の玉石や砂利で貯水池のかさ上げ工事が行われたそうです。

今回は、羽村山口軽便鉄道の廃線探検ランということで、鉄道そして東京の水の歴史、米軍基地などに触れる20㎞のランでした。

参加者全員、雨でびしょ濡れに濡れた体を多摩湖のほとりにある掬水亭 日帰り大浴場『狭山の茶湯』で癒し、多摩湖ランの際に何度か並走したことのある西武山口線(愛称:「レオライナー」)と西武多摩湖線を乗り継いで国分寺に行き水分補給をして解散しました。

皆さん、お疲れさまでした。

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