「井の頭恩賜公園周辺名所巡りラン」練習会報告

「井の頭恩賜公園周辺名所巡りラン」練習会に参加された皆さま、おつかれさまでした。

今回のコースは、JR中央線の三鷹駅を起点に三鷹、井の頭公園近辺の玉川上水、文化人ゆかりの地(太宰治、山本有三、森鴎外)や井の頭恩賜公園周辺の名所(三鷹の森ジブリ美術館、井の頭弁財天、神田川源流)を巡りました。熱中症アラート厳重警戒の31℃を超える予報でしたが、コースは木に囲まれた木陰と上水や池など水がの多く、風にも助けられ、厳しい暑さを感じることなく走ることができました。 今回走ったコースで立ち寄った様々な場所のオフィシャルな解説は三鷹市観光協会の観光マップ(Area1,2,3,4,8)で確認できます。

さて、今回のランはまず、三鷹駅南口から玉川上水沿いの風の散歩道を通り太宰治と山崎富栄が入水した近くに太宰を偲んで故郷、青森県五所川原市金木町より贈られた玉鹿石の石碑が置かれているのでそれを見学しました。太宰治は、1939年9月1日から1948年6月に自死するまでの9年間、三鷹市に住み「斜陽」「走れメロス」「人間失格」などの作品を発表しており、玉川上水を散歩する時、滝のような流れだったこの場所が好きで、よく編集者や作家仲間を連れてきていたそうです。今の玉川上水は整備されていて、当時の様子は伺えませんでした。ここは石が置いてあるだけなので、調べていないと知らずに通り過ぎてしまう場所です。

玉鹿石

更に風の散歩道を進み代表作「真実一路」「路傍の石」の作家・山本有三が1936年(昭和11年)から1946年(昭和21年)まで家族とともに住んだ大正末期の洋風建築の家、山本有三記念館にいきました。が、生憎、今年5月12日から施設改修工事のため中には入れませんでした。門の外には「路傍の石」の記念の石がありました。

続いては、井の頭公園の中にある2001年開館の三鷹の森ジブリ美術館へ。こちらの美術館の発案そして館主はスタジオジブリ作品で多くのヒット作を出している宮崎駿で、宮崎作品の「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」に出てくるキャラクターのトトロ、まっくろくろすけ、ロボット兵が建物の外からも見ることができました。

その後、玉川上水沿いのそよ風吹く木陰を井の頭公園から久我山まで往復しました。折り返しの久我山で休憩中にはオニヤンマがいました。

井の頭公園に戻り井の頭池のほとりの島に祀られた井の頭弁財天 大盛寺へ行き、銭洗い弁天でお金を洗いお参りをしました。銭洗い弁天の水はヒンヤリ冷たく気持ちよかったです。

井の頭池の周りを走る途中には黒いピアノの鍵盤の形をした作曲家中田喜直の歌碑がありました。 中田喜直の代表曲といえば、「めだかの学校」「夏の思い出」「ちいさい秋みつけた」「雪の降る街を」などで、この歌碑には「ちいさい秋みつけた」の音符と歌詞が刻まれており、これは中田喜直が三鷹市に住んでいたころ井の頭公園を訪れた時にこの曲の詞が浮かんでできたということです。JR三鷹駅のホームのメロディーには「めだかの学校」が使われています。

更に進み、井の頭池の池尻にはひょうたん橋にひょうたん池があり、ひょうたん池から湧き出た水が神田川源流として神田川に流れ出ていました。澄み切った透明な水が流れ出していて、とても都心で見る神田川とは思えない綺麗で水かさの浅い川で、親子連れや子供たちがザリガニ取りなどをして遊んでいました。

井の頭公園一周のあとは、太宰治のゆかりの場所めぐりの続きをしました。住宅街を走ると、太宰治の自宅にあった百日紅(さるすべり)があります。このすぐ近所に太宰が住んでいた家があったそうです。

そして今回の最後の目的地の禅林寺に行きました。ここは1700年に創建の禅寺で、太宰治の作品「花吹雪」に「この寺には森鷗外の墓がある。(中略)墓地
は清潔で鷗外の文章の片影がある。私の汚い骨もこんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかもしれない・・・」と書かれていることから、ここに太宰治が眠ることになったそうです。太宰治の墓の前に森鷗外(林太郎)の墓がありました。太宰治のお墓にはお供え物も多く、またファンの先客がおり、その方は長くお墓の前で手を合わせて、帰り際に「また来るからな」と言って去っていきました。そうこうしているうちに、違う団体もやってきて、太宰治の数々の作品の効果なのか、三鷹市の観光協会の宣伝の効果なのか、いろいろな人がお参りに訪れる場所となっていました。

禅林寺からは三鷹駅のゴールに向かって、終了しました。
銭湯は三鷹の「春の湯」へ。半地下にあり、湯舟は水風呂含めて4種類。この季節は水風呂があるとうれしいです。

お風呂あがりの水分補給は6名で行き、3900円の飲み放題、食べ放題で時間制限もなく、たらふく飲食して終わりました。

ご参加の皆さん、お疲れさまでした。

 

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